シルバー調からゴールドへ。表情を一新したシャネル製リング!再生されたシャネルリングの魅力とは!

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今回ご依頼いただいたのは、シャネル製の太めのリング。存在感のある幅広フォルムに、模様が刻まれたデザインです。ファッションブランドの中でも特にアイコニックな存在感を放つシャネルですが、そのリングが長年の使用により色味がくすみ、元の輝きを失ってしまっていました。
このような状態のリングに対し、私たちはK18カラーの厚メッキによる「ゴールドカスタム」を施すことで、新たな表情へと生まれ変わらせました。
■ 加工の背景とご希望
お客様からのご相談はシンプルなものでした。
「このシャネルのリング、ゴールドで仕上げ直したらどうなるでしょうか?」
実はこうしたご相談は、近年非常に増えています。
特に金相場が上昇する中で、ゴールド製品は資産的な価値も見直されており、「本物の金ではなくても、見た目をゴールドに仕上げたい」「高級ブランドのアクセサリーを、より華やかに楽しみたい」といったご希望が高まっている傾向があります。
今回のリングも、元々はくすんだシルバーカラーの状態。表面には細かな摩耗跡が残り、全体的にくすんだ印象でした。とはいえ、シャネルのリング特有のフォルムや装飾性はしっかりと活きており、これを「ゴールド化」することで、むしろ新しい価値が引き出せると判断しました。
■ 加工工程について
このリングに対して行った主な工程は以下のとおりです。
① 表面の洗浄と研磨
まず、表面に付着している汚れや油分を丁寧に落とします。特に指輪は直接肌に触れるため、皮脂やコスメの成分が付着しやすく、これらをしっかり除去しないと、後のメッキが均一につきません。
その後、全体の表面を均一に整えるため、微細な研磨を施します。この工程は、いわば“下地作り”。ここがしっかりしていないと、どんなに美しいメッキをかけてもムラが出たり、見栄えが落ちてしまいます。
② ゴールドカラーの厚メッキ処理(K18調色)
今回のご希望は「18金のようなゴールド感」での仕上げ。あくまで“本物”のK18と並べたときに違和感のない色合いを目指しました。
明るすぎず、赤みを帯びすぎず、しっかりと深みのあるイエロー。これを再現するには、私たちが独自に管理しているゴールド調合液を使い、慎重にバランスをとっていく必要があります。
また、通常の薄メッキではなく“厚め”に処理することで、より高級感が出るだけでなく、耐久性の面でも安心してご使用いただけるようにしました。
■ カスタム後の仕上がりと印象
完成したリングは、もはや元の色味を想像できないほど印象が変わりました。
深みのあるゴールドがリング全体に行き渡り、模様の凹凸が光を受けて複雑に輝きます。もともとシャネルらしいクラシカルなデザインではありましたが、ゴールドの存在感が加わることで、ジュエリーとしてのグレードが一段上がったように感じられます。
一般的なカスタムメッキでは、どこか「塗っただけ」の印象になってしまうものもありますが、今回のリングは違います。表面の滑らかさ、ツヤ感、陰影の出方が自然で、むしろ「最初からこの色だったのでは」と思えるような完成度になりました。
■ カスタムメッキという選択肢
今回のような「ブランド品カスタム」は、年々ご相談が増えています。
特にK18ゴールドやプラチナなど、本物の貴金属ジュエリーは価格が年々高騰しており、なかなか手に取りにくいのが現状です。その一方で、「手元のアクセサリーを、もっと華やかに、自分らしく楽しみたい」というニーズは高まっています。
カスタムメッキという方法は、まさにそのギャップを埋める選択肢です。素材そのものを変えることなく、表面に上質な仕上げを施すことで、新しい表情を引き出すことができます。
特にシャネルやディオール、ルイ・ヴィトンといったブランドのアクセサリーは、もともとデザインが秀逸で、形の美しさが際立っているものが多いです。そこに色の力を加えることで、他にはない特別な一点ものとしての魅力を持たせることができます。
■ 最後に
アクセサリーは消耗品ではなく、“育てる楽しさ”のあるものだと私たちは考えています。新品で買った状態から、時を重ねるごとにその人らしい味わいが出てくる。
しかしその一方で、時にはメンテナンスや再生の手を入れることで、さらに長く愛用できるようにもなります。
今回のシャネル製リングのように、ひと手間加えることでまるで新品のように生まれ変わらせることができるのが、アクセサリー加工の醍醐味です。
金相場の高騰により、K18素材のジュエリーは高嶺の花になりつつありますが、こうしたカスタム加工であれば、比較的手頃な費用で“ゴールドの輝き”を楽しむことが可能です。
「もう使えないかも」「ちょっと飽きてしまった」と感じるアクセサリーがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
まだまだ、新しい輝きの可能性を秘めているかもしれません。
修理加工前
修理加工後


