専用溶剤×多段階研磨×高密着メッキで仕上げる技!ケアしても再発する黒ずみを防ぐ、本格加工の流れをご紹介

ご依頼の経緯――「輝きが戻らない」シルバーリングのお悩み
「昔購入したシルバー925製の人工ダイヤ付きリングが、どんなに磨いても黒さが残る」。
今回お預かりしたのは、センターに大粒ストーンを配し、両脇にも石が並ぶ三点留めタイプのリングです。
素材はシルバー925製ですが、指輪全体が黒っぽく酸化し、つや消しのように見える状態でした。「家庭用クリーナーでこすっても落ちない」「溝に黒い膜が残る」「石が映えない」とのご相談です。
こうしたケースでは、市販のクロスや洗浄液だけでのSVリング黒ずみ除去は難しく、専門的な鏡面研磨とロジウムメッキが効果的です。
SVリング黒ずみ除去の下処理――細部から艶を呼び覚ます
古い酸化膜のリセット
まず行うのは、徹底したSVリング黒ずみ除去。シルバー上の硫化膜を専用溶液でやさしく分解し、こびり付いた汚れを除去します。石の裏側や爪の根元など、肉眼では見落としがちなポイントも逃さず処理。シルバーリング変色防止の第一歩は、黒ズミを残さないクリーニングです。
2研磨で生まれる「鏡面」
続いて、超微粒研磨剤で全体を均一に磨き上げます。キズを段階的に細かくならし、鏡のような面に近づけることで、本来持つ透明感を最大化。ここを妥協すると、後のロジウムメッキがムラづきし、早期剥離を招くため、時間をかけて丁寧に整えます。下地の滑らかさこそ、長期的なシルバーリング変色防止につながります。
ロジウム厚メッキ――白金色のオーラで包み込む
ロジウムメッキのメリット
銀色系の仕上げには諸方法がありますが、なかでもロジウムメッキは輝き・耐食性のバランスが高いのが特長です。
プラチナに似た透明感のある白さが、ダイヤ付きリングのストーンを一段と引き立てます。さらに表面硬度も高く、日常の小キズを軽減。結果としてシルバーリング変色防止の実用面にも直結します。
厚付けで差が出る高級感
一般的な薄付けではなく、意匠を損なわない範囲で「厚み」を確保することで、輝きに深みが生まれます。
厚付けロジウムメッキはコストも手間もかかりますが、退色を遅らせ、今後のSVリング黒ずみ除去の頻度を抑えるというメリットも。素材がシルバー925製だからこそ、土台とメッキの接着を最適化し、長期間の使用に耐えるよう配慮しました。
ビフォー/アフター――蘇る人工ダイヤと銀白色の調和
リペア前のシルバー925製リングは黒ズミが酷く、石の透明度がかえって曇って見えました。対して加工後は、ロジウムメッキ特有の白くシャープな光沢が加わり、3つの石が光を吸い込んで放つような印象に。肉眼だけでなく写真越しでも変化がわかるほどで、「新品以上」との感想をいただきました。
輝きを取り戻したダイヤ付きリングは、フォーマルにもカジュアルにも映える万能アイテム。再びジュエリーボックスの主役として活躍できる仕上がりです。
シルバーリング変色防止のためにできるセルフケア
使用後は柔らかい布で拭く
密閉性のある袋で保管
温泉・海水では外す
定期的にプロによる点検
こんな方におすすめ!
• SVリング黒ずみ除去をしても満足できなかった方
• 石付きのシルバー925製ジュエリーをもう一度輝かせたい方
• 白金系の光沢が好きで、ロジウムメッキ仕上げを検討中の方
• 記念日のダイヤ付きリングをリフレッシュしたい方
• くすみ対策と同時にシルバーリング変色防止も叶えたい方
• 複数店舗で断られた難度高めのリペアを頼みたい方
• 将来売却・譲渡を視野に入れ、資産価値を維持したい方
• 長期的にメンテナンスコストを抑えたい方
• 細部の鏡面磨きを求めるジュエリー上級者の方
まとめ――銀白色に宿る、途切れないストーリー
今回のリペアでは、SVリング黒ずみ除去→鏡面仕上げ→厚付けロジウムメッキという流れで、シルバー925製の土台に新しい生命を吹き込みました。
黒ずみを落とすことで石の輝きが際立ち、ダイヤ付きリングの存在感が復活。さらに白金調の膜で包むことで、一歩先の高級感をまとわせています。
ジュエリーは「買って終わり」ではなく、「手をかけながら使い続ける楽しみ」があります。変色やくすみが気になりはじめたら、早めのSVリング黒ずみ除去とシルバーリング変色防止の対策が長持ちの秘訣です。
アクセ加工ドットコムでは、今回のようなロジウムメッキを含む各種リペアを通じて、大切なジュエリーの物語をつなげるお手伝いをいたします。
修理加工前
修理加工後


