黒く変色したMaison Margiela カットアウトブラスリングの修理。捨てずに再生という選択。思い出のリングにもう一度輝きを。ロジウムメッキによる新品仕上げの魅力。

【Maison Margiela メゾン マルジェラ カットアウトブラスリング
黒ずんでしまったけれど、もう一度輝きを取り戻せますか?」とご相談をいただきました。
正直に言うと、私たち職人の目から見ても、なかなか手強そうな状態でした。
表面だけでなく、内側にもSV925の錆がびっしり。SV製リング全体に変色が広がり、金属本来の輝きは完全に無くなっている状態でした。
■ 錆びきったリングに、もう一度光を取り戻す
このようなSVリングの変色やSV925の錆は、見た目の問題だけでなく、放っておくと素材自体の劣化にもつながってしまいます。
そこでまずは、入念な下地処理から取りかかります。
超音波洗浄と手作業による錆取りを何度も繰り返し、酸化した層を地道に削っていきました。やりすぎると角が甘くなってしまうし、やらなすぎるとロジウムメッキの密着不良が起きてしまいメッキが乗りません。
どこまで、鏡面磨き加工をするのかが職人の腕の見せ所になります。
■ ロジウムメッキで新品仕上げ & 変色防止まで
下地が整ったら、いよいよロジウムメッキの工程へ。
今回は、ただの修復ではなく、新品仕上げの美しさを目指しました。
しかも見た目だけでなく、シルバー変色防止としての耐久性も重視。
ロジウムは酸化に強く、SVリングの変色やSV925錆の再発を大幅に抑えてくれます。
特に指輪のように肌に直接触れるアイテムには、このシルバー変色防止効果がとてもありがたいです。
メッキをかける際は、ムラや歪みが出ないよう電流・液温・浸け時間を職人が細かく調整しました。電流が高すぎると焼けてしまったりするからです。
■ アフターの美しさに、お客様もびっくり
完成したリングを手に取ったお客様の「ここまで綺麗になると思わなかった」という驚きの一言をいただきました。それが、職人としては何より嬉しい瞬間です。
鏡面磨き加工とロジウムメッキを施したことで、あの激しい黒ずみがの痕跡は一切見えなくなりました。
白く艶やかな光沢が戻り、まるで新品を超えるような仕上がりに。
もちろん、新品仕上げに加えてシルバー変色防止機能もバッチリなので、今後も長く気持ちよくお使いいただけます。
■ 職人として思うこと
今回のように、「ここまで傷んでいても直るのかな…?」とご心配される方は多いです。
でも、SVリングの変色やSV925の錆は、正しい処理と丁寧なメッキで、ほとんどの場合キレイに蘇らせることができます。
私たち職人は、その一本一本に向き合い、最善の新品仕上げメッキを追求しながら作業しています。
「捨てる前に、ぜひ一度見せてください」
そんな気持ちで、毎日リングと向き合っています。
■ お困りの方へ
- 黒く変色してしまったSVリングがある
- 長年放置して錆びついたけれど、捨てたくない
- 大切なリングを、もう一度輝かせたい
そんなときは、SV925錆の除去・ロジウムメッキによる新品仕上げで、解決できるかもしれません。
シルバー変色防止も兼ねた高品質なロジウムメッキで、あなただけの思い出が詰まったジュエリーを、再び大切に使える形へ。
お気軽にご相談ください。
修理加工前
修理加工後


