なぜ真鍮の再メッキは4社も断られたのか?その理由と当店の解決策。傷だらけで地金が露出…諦めかけていたカルティエが鏡面のような美しさに。

【加工事例】カルティエ(Cartier)バックル|4社に断られたメッキ剥がれを「再メッキ新品仕上げ」で新品同様に再生!
「どこに問い合わせても『真鍮(しんちゅう)製品の再メッキは受けられない』と断られてしまって……。もう諦めるしかないのでしょうか?」
今回ご相談いただいたのは、カルティエ(Cartier)製のベルトバックルでした。 長年大切に愛用されてきたことが一目でわかる、深い味わいのあるお品物。しかし、4社もの修理店に断られ、最終的に弊社へ辿り着いてくださいました。
■ ご依頼の経緯:なぜ「真鍮の再メッキ」は断られるのか?
多くのお店が受付を断る理由は、真鍮は必ず下地のメッキが必要になるからです。
真鍮は下地メッキをせずにトップのメッキをかけると剥がれやすくさらに酸化が進みやすく、下地メッキを扱っている会社で無いと対応ができない素材になります。
さらに、ブランド品のバックルは形状が複雑で、磨きすぎると刻印が消えてしまうリスクもあるため、断られることが多いのです。
お客様からは、「長年の使用でメッキが剥げて、地金の色が出てしまった。どうしても捨てられず、もう一度綺麗な状態で使いたい」というとても熱い想いを伺いました!
施工前の状態チェック
お預かりした際の状態は以下の通りでした。
- 広範囲のメッキ剥がれ: 表面のロジウムメッキが摩耗し、中の真鍮(黄色味のある色)や下地メッキの銅メッキが露出していました。また、そこから酸化による変色が始まっていました。
- 無数の打ち傷とスレ: 毎日使うベルトのバックルゆえ、デスクや壁に当たった際についた深い傷が目立っていました。
- カルティエロゴの周囲: 大切なブランドロゴの周りも輝きが失われ、メッキ表面の輝きが無くなっている状態でした。
■弊社のこだわり工程
現状のメッキ剥離から素材自体の鏡面仕上げ
メッキを乗せる前に、まずは古いメッキの残りや酸化膜、傷を丁寧に取り除きます。
ここで重要なのは、「磨きすぎによる、バックル自体の形を変えないこと」真鍮は比較的柔らかい素材なため、力任せに磨くとすぐに形が変わってしまいます。エッジを立たせつつ、ロゴが消えないよう、ミリ単位の慎重さで鏡面まで磨き上げました。
下地メッキから何層にもメッキを重ねていく「高耐久ロジウムメッキ」
真鍮に直接ロジウムを乗せても、綺麗に定着しません。 まずは下地を安定させるための下地のメッキをし、その上に厚く硬いロジウムメッキをコーティングします。
これにより、真鍮特有の変色を抑えるだけでなく、再び日常使いしても耐えられる「メッキの強さ」と「真っ白な輝き」を両立させました。
■ 仕上がりとお客様の反応
お写真の通り、施工後はカルティエのバックルらしい綺麗な輝きが復活!
深い傷も消え、鏡のような映し出す美しいバックルに戻りました。
お客様にお渡しした際、「どこも受けてくれなかったので、本当に助かりました!新品のとき以上に輝いて見えます!本当にありがとうございます!」と、この上ないお言葉をいただきました。 諦めかけていたお客様の笑顔を見ることができ、私としても本当に嬉しいです!!
■ 今回の加工について:諦める前にご相談を
「他店で断られたから」「素材が特殊だから」と、お気に入りのアクセサリーや小物を諦めていませんか? 特に真鍮製のブランド小物は、適切な工程を踏めばここまで綺麗に蘇ります。
「ずっと使いたいけれど、もう無理かな……」 そう思うお品物があれば、ぜひ一度弊社へお問い合わせください。職人が一点一点、誠心誠意向き合わせていただきます。
この度はご依頼いただき、誠にありがとうございました!
修理加工前

修理加工後





