汗や皮脂に負けない。耐久性を高める「厚メッキ」の効果とは。触れるとザラザラする錆や腐食も、丁寧な研磨で滑らかに。

【加工事例】真鍮製ピアスのロジウム厚メッキ修理
― 剥がれ・変色・錆をリセットして、新しい輝きを ―
金属アクセサリーの魅力は、手軽にファッションを引き立ててくれる存在感にあります。
しかしその反面、「ピアスメッキ剥がれ」「変色」「ピアス錆」といったトラブルも避けて通れません。
今回は、真鍮製のピアス1セットをお預かりし、ロジウム厚メッキによる新品仕上げを行いました。
東京の工房で日々扱う修理の中でも、このような“アクセサリー修理”は非常にご依頼の多い加工のひとつです。
■ 修理前の状態
お客様から届いたのは、真鍮製のフープピアス。
表面は酸化と摩耗でメッキが完全に剥がれ、真鍮の地金が露出していました。
- 全体にくすみと色むら
- 部分的な黒ずみ(錆の進行)
- 表面の保護層がなく、触れるとざらつき
このような状態では、ピアスとして身につける際に肌への刺激や金属アレルギーの原因にもなりかねません。
■ 加工工程の紹介
① 下地研磨
まず、古いメッキと錆を完全に除去します。
真鍮は柔らかい金属のため、力をかけすぎると表面が歪んでしまう。
そのため、細かい番手のバフで慎重に研磨し、傷を最小限に整えました。
この段階で地金を滑らかに整えることが、後のロジウム厚メッキの密着と輝きに直結します。
② ロジウム厚メッキ加工
続いて、表面にロジウム厚メッキを施します。
ロジウムはプラチナ系の金属で、銀白色の光沢と高い耐食性を持つのが特徴です。
通常の薄メッキとは異なり、厚みを持たせたことで以下の効果が得られます:
- 錆や変色に強くなる
- 長期間、美しい艶を維持できる
- 日常の摩擦にも負けない強度
特に「ピアスメッキ剥がれ」が起こりやすい箇所にも、均一な厚みで仕上げました。
③ 新品仕上げ・最終検品
メッキ加工での、左右ペアでの艶のバランスを調整し新品仕上げの状態に整えました。
完成後のピアスは、まるでプラチナ製品のような透明感ある輝き。
見た目だけでなく、肌に触れたときの滑らかさも新品同様に戻りました。
■ 加工後の仕上がり
修理前とは比較にならないほど、金属面がクリアに。
黄ばんでいた部分も完全にロジウムカラーへ統一され、
本来の美しい輝きが蘇りました。
- 変色・錆跡:完全除去
- 光沢:均一で鏡面反射
- 耐久性:厚メッキで向上
「新品のように戻ると思わなかった」とお客様からもお喜びの声をいただきました。
■ ピアスメッキ剥がれ・変色の原因
ロジウムや金メッキが剥がれる原因の多くは、汗・皮脂・湿気・摩擦です。
特に真鍮製のピアスは、地金自体が酸化しやすく、長期間放置すると緑青(りょくしょう)と呼ばれる錆が発生します。
アクセ加工ドットコムではこうしたアクセサリー修理の依頼が非常に多く、定期的な再メッキや研磨が長持ちの秘訣となります。
■ アクセサリー修理東京で人気の「再メッキ仕上げ」
当社では、アクセサリー修理を東京エリアを中心に、
「再メッキ+研磨+コーティング」まで一貫対応しています。
特にロジウム厚メッキは、見た目の美しさだけでなく、
肌への優しさ・錆への強さの両立が可能なため、ピアスやリングの修理には最適です。
■ こんな方におすすめ
- ピアスが黒ずんで変色してしまった
- 長年使ってメッキ剥がれが目立つ
- 収納していたら錆が出ていた
- 東京で信頼できるアクセサリー修理工房を探している
今回の真鍮製ピアス修理では、「ピアスメッキ剥がれ・変色・錆」といった経年劣化をすべてリセットし、ロジウム厚メッキ新品仕上げによって再び美しい艶を取り戻しました。
- 光沢の持続力
- 耐久性の高さ
- 肌への優しさ
これらをすべて両立できるのが、職人による再メッキ加工の強みです。
「お気に入りのアクセサリーを、もう一度使いたい」——その想いを、東京から全国へ届けています。
修理加工前

修理加工後




