メッキが剥がれたAMBUSHリング。真鍮が錆びる前に「ロジウム色替え」で完全復活

AMBUSH(アンブッシュ)のリングをロジウムメッキでシルバー色に。
同じものを2個買わずに色替えをして、長く楽しむ方法!
「AMBUSH(アンブッシュ)のゴールドメッキリングが気に入って買ったけれど、だんだんメッキが剥がれてきてしまった」 「最近の自分のファッションだと、ゴールドよりもシルバー色のほうが合わせやすいな」などなど、、、
AMBUSHのアクセサリーはストリート感が魅力ですが、日々愛用していると、どうしても表面のコーティングは摩耗していきます。
もう1個同じデザインのシルバー色を買い直すのも手ですが、予算的にも少しもったいないですよね。
今回は、ゴールドメッキが剥がれて下地の真鍮が見えてきてしまったAMBUSHのリングを、「ロジウムメッキ」を使ってシルバー色へとカラーチェンジした事例をご紹介します。
1個のリングで2種類の色を長く楽しむ、コストパフォーマンスの高いメンテナンス事例です!
【加工前】真鍮(ブラス)素地の露出と酸化の段階
AMBUSHの人気デザイン「POW!」の立体的なロゴがかっこいいデザインのリングですが、全体的にゴールドメッキが薄くなり、下地の真鍮が見えてきている状態です。
ここで知っておいていただきたいのが、「真鍮は汗や空気に触れると、非常に酸化しやすい」という点です。 メッキが完全に剥がれた状態で放っておくと、真鍮独特の茶色く黒いくすみがどんどん進行します。
洋服や指に緑色のサビ(緑青)がついてしまったり、肌荒れ(金属アレルギー)を起こしやすくなったりするため、地金がどんどん腐食する前のこのタイミングで再メッキをかけるのがベストな選択です。
AMBUSH 「POW!リング」のデザインを変えない「下地研磨」
ゴールドからシルバー色へと印象をガラリと変えるわけですが、ただ上からロジウムメッキをすれば綺麗な仕上がりになるわけじゃございません!
美しい仕上がりになるかどうかは、メッキ前の「鏡面磨き加工」で9割が決まります。
- 古いメッキの段差を消す: 剥がれかかったゴールドメッキが残ったままだと、新しいメッキがそこから浮いてきてしまいます。一度、古いメッキ層をきれいにリセットする処理が必要です。
- 凹凸のへこみ部分に溜まった汚れの除去: 複雑なデザインの隙間には、長年の皮脂汚れや酸化膜がガッツリ詰まっています。これを完全に落としきらないとメッキが弾かれてメッキ色のムラになるため、見えない部分こそ時間をかけて洗浄と下地作りを行います。
決して派手な作業ではございませんが、細かい部分に気を遣うのが最終的な全体の仕上がりに大きく関わりますので、決して手を抜くことはございません!
【加工後】:最高品質のロジウムメッキで、新品同様の仕上がりに!
下地を鏡面まで追い込んだ後、ジュエリー用の高級貴金属である「ロジウム」をしっかりと厚付けしました。
ロジウムはプラチナに近い、非常に明るく白い輝きが特徴の貴金属です。とても硬い性質を持っているため、日常使いでつきやすい擦り傷から真鍮の素地をしっかり守ってくれます。さらに、シルバー925のように放っておいても黒ずむ(硫化する)心配がほぼありません。
お気に入りのデザインだからこそ、時代や自分の好みの変化に合わせて「ゴールドからシルバー色へ」と姿を変え、お気に入りのリングだからこそ長く大切に使えるようなリングに!
これはお財布にも優しく、貴金属が高騰している今だからこそできるアクセサリー、ジュエリーの遊び方だと思っております。
私たちが加工の前に、お客様の「理想」を詳しく伺う理由
私たちは、お預かりしたリングをただ機械的にメッキ液に浸けるような作業はいたしません。
加工に入る前にお客様がその大切なリングを「最終的にどんなスタイルで着けたいか」のイメージを、お問い合わせの段階で擦り合わせさせていただきます。
なぜなら、同じ「シルバー色にしたい」というご要望であっても、お客様一人ひとりによって求めているゴールが全く違うからです。
- とにかくぴかぴか光るシルバー色にしたい場合
- お洋服に馴染むよう落ち着かせた、マットなシルバー色にしたい場合
- 傷がつくのを前提として、通常よりもさらにメッキの層を厚くし、耐久性を最優先にするべきなのか。
単に「綺麗になりました」とお戻しするだけでは、本当に満足していただけるカスタムにはならないと考えています。 お客様が普段どんなファッションを好まれ、どのくらいの頻度でそのリングを着けられるのか。それを私たちがしっかり理解して初めて、メッキの厚みや磨き具合や表面に対する別の加工が追加で必要なのかが決まります。
せっかく大切な一点物をお預けいただくからには、お客様の理想をそのまま形にしたいと思っています。
だからこそ、事前のヒアリングで少し詳しくお話を伺うかもしれませんが、専門店としてのこだわりだと受け止めていただければ幸いです。
LINEで「とりあえず」見せてください
「手持ちのAMBUSHのアクセサリーも色替えできる?」 「真鍮素材だけど、アレルギーが出にくいメッキにできるのかな?」
そう思われたら、まずはLINEで写真を送ってみてください。
全体が写っているものと、できればメッキが剥がれている部分のアップの写真があると正確な診断がしやすいです。現場の職人が確認し、「これはきれいに色替えできますよ」「ここは少し跡が残るかもしれません」と、わかりやすく丁寧にお答えいたします。
同じものを買い直す前に、まずは一度、お持ちのリングの色変えなどをご検討ください。
ご依頼いただき、ありがとうございました。
修理加工前

修理加工後




