キュービック付きリングのピンクゴールド厚メッキ。石を外さない再メッキ工程。ピンクゴールドの「色合わせ」の難しさ。色ムラを防ぎ発色を安定させる厚メッキ技術

【加工例】キュービック付きリングのピンクゴールド厚メッキ新品仕上げ
石付きでも対応可能な再生加工(クリア塗装仕上げ)
今回ご紹介するのは、キュービックジルコニア付きリングのピンクゴールド厚メッキ+クリア塗装新品仕上げの加工例です。
今回のご依頼は、「石が付いているので修理はできないと断られてしまった」
「変色して使えない状態をなんとかしたい」という内容でした。
キュービック付きリングは、
・石が外れるリスク
・薬剤による曇る可能性
上記2つの理由から多くの修理店で断られるケースが多い加工です。
ですが結論として、弊社であればキュービック付きでもメッキ修理は可能です!
■ 加工前の状態(Before|変色とメッキ摩耗が進行)
加工前のリングの状態は
・全体的な変色
・メッキの剥がれ
・表面のくすみ
・元地金が外側にでている
といった状態でした。
その中でも特に、、、
・リング内側
・石座周辺
は摩擦や皮脂の影響を受けやすく、メッキが剥がれている状態でした。
キュービック自体に破損はありませんでしたが、周囲のくすみによってあまり輝いて見えない状態でした。
「使えないわけではないが、そのまま着けるには少し抵抗を感じる」そう思った時が、新品仕上げメッキのおすすめのタイミングです!
■ キュービック付きリングが断られる理由
キュービック付きリングのメッキ修理が断られる主な理由は以下の通りです。
・薬剤による石の曇りリスク
・工程中の負担による石外れ石割れ
・研磨時の接触による破損リスク
特にメッキ前工程では、
・洗浄
・メッキ剥離
・鏡面磨き仕上げ
が必要になるため、通常のリングよりも難易度が高くなります。
そのため、「リスクが高い加工」として断られるケースが多くなります。
■ 今回の加工内容
今回の工程は以下の通りです。
・メッキ剥離
・表面鏡面磨き加工
・ピンクゴールド厚メッキ加工
・クリア塗装仕上げ
・検品
ポイントは、石を外さずに加工している点と、厚メッキ+クリア塗装の組み合わせです。
■ ピンクゴールドの厚メッキに関して
ピンクゴールドメッキは、
通常のメッキよりも厚みを持たせることで、
・色ムラを防ぐ
・地金の透けを防止(厚みが出る為)
・ピンクゴールドの発色を安定させる
といった効果があります。
特にピンクゴールドメッキは、赤みが強すぎてしまう時逆に薄すぎてメッキの密着が悪い時など、ロジウムメッキに比べて高難易度の色合わせが必要になります。なので通常厚みのメッキでは無く、厚メッキで均一に仕上げることが重要です。
■ クリア塗装を行う理由
メッキ後にクリア塗装を施すことで、
・汗や皮脂からのメッキ層の保護
・変色防止効果
・表面のメッキ耐久性向上
といった効果があります。
ピンクゴールドは変色しやすい性質があるため、耐久性を考慮してクリア塗装を行いました。
■ 加工後の状態(After|均一なピンクゴールド仕上げ)
加工後は、ピンクゴールドの色味が加工前とはくらべものにならない程、見違えるような綺麗さになりました。
また、石を外していないため、石の位置は全く一緒であり爪の状態も変わらず、傷も石につかず。リスクは高かったもののうまく加工ができました。
■ 職人として意識したポイント
今回の加工で意識したのは、
・石に負担をかけない加工方法
・必要以上に削らない鏡面磨き
・ピンクゴールドメッキの色味調整
こちらの3点でした
。
特にキュービック周辺は、手作業中心で加工をしていき工程ごとの石に対する負荷を最小減にまで抑える加工内容にしました。そうすることで、リスクを抑えています。
■ キュービック付きリングの再仕上げは可能です
キュービック付きリングでも、
・ピンクゴールドメッキ
・ロジウムメッキ
・色替えカスタムメッキ加工
など、状態に応じた対応が可能です。
「石があるから無理」と判断されがちな加工ですが、実際は弊社では対応できるケースも多くあります。
■ 今回の加工例は、キュービック付きリングのピンクゴールド厚メッキ+クリア塗装新品仕上げでした。石付きリングは難易度の高い加工ですが、問題無く新品同様の仕上がりに再生することが可能です。
変色してしまったリング、使わなくなったアクセサリー。状態に合わせて再仕上げすることで、再び使える状態に戻すことができます。
またのご依頼をお待ちしております。
ありがとうござました。
修理加工前

修理加工後





