ウェーブラインが特徴!シルバーリングのゴールドK18ゴールドメッキ+新品仕上げ 指輪リメイク(リフォーム)

この度は、シルバーリングのゴールドK18メッキ新品仕上げをご依頼いただき、誠にありがとうございました。
お預かりしたリングは、柔らかなウェーブラインが特徴の、非常にシンプルで美しいデザインでした。こういった飾りの少ないリングほど、「仕上げの質」がそのまま見た目の美しさに直結するため、私たち職人としても気を抜けない一品です。
Before:くすみ・変色・小キズが全体の印象を暗くしていた
加工前の状態では、シルバー特有の酸化による黒ずみが表面全体に広がっており、艶が失われている状態でした。また、日常使いによって細かな擦り傷も多く、リング全体がややくたびれた印象になっていました。
加工の流れとこだわり
表面の汚れ・くすみの除去(クリーニング)
まずは表面についた黒ずみ(酸化膜)や手垢、油分などを、専用の薬品と超音波洗浄でしっかりと除去します。ここを丁寧に行わないと、後の研磨やメッキがうまく乗らないため、見えない工程ながらとても大切な作業です。
傷を取るための下地研磨(ミラーポリッシュ)
次に、表面にあった細かいキズや摩耗跡を、粒度を変えながら数段階に分けて磨き上げました。特にこのリングのように曲線が美しいデザインは、研磨の加減を間違えるとカタチが崩れてしまうため、柔らかいバフを使い、力を入れすぎずに時間をかけて丁寧に仕上げました。
ゴールド・ K18メッキの施行
磨き上げた後は、いよいよK18ゴールドメッキを施します。今回は「本金」を使用しており、メッキとは思えないほど自然で深みのある発色が特徴です。全体に均一に、ムラなくメッキがのるよう、回転電着という方法で角度を変えながら丁寧に処理しました。
最終チェック&仕上げ研磨
メッキ後は最終のチェックを行い、指あたりや光沢感に違和感がないかを確認。最後に軽く表面を整えて、K18特有のやわらかく、あたたかみのある輝きに仕上げました。
After:まるで新品のような明るい輝きに
加工後のリングは、まるでジュエリーショップに並んでいる新品のような状態に生まれ変わりました。K18メッキによって見た目が明るくなっただけでなく、艶やかさと高級感が加わり、日常使いにも特別なシーンにもぴったりなリングになっています。
職人としての感想
今回のようなシンプルなリングほど、研磨とメッキの出来がそのまま「完成度」として現れます。シンプル=簡単ではなく、むしろ細かな粗がごまかせないため、仕上げに一番気を遣うタイプの加工です。
「今の雰囲気に合わせて色を変えたい」
「思い出の品をまた使えるようにしたい」
そんな想いに応える加工ができたこと、とても嬉しく思っております。
この度はご依頼いただき、誠にありがとうございました。
またいつでもご相談をお待ちしております。
修理加工前
修理加工後


