「見違えるほど華やかになった」Silverチェーンリングにピンクゴールドメッキ新品仕上げ

この度は、Silver925素材のチェーンリングにピンクゴールドメッキ新品仕上げをご依頼いただき、誠にありがとうございました。
お預かりしたのは、リング部分がチェーン状になっており、センターにブランドチャームが揺れる個性的なデザイン。小ぶりで可愛らしい印象の中に、高級感と繊細さが詰まった非常に魅力的なお品でした。
しかし加工前の状態では、全体にくすみと黒ずみが目立ち、Silver925の特性でもある硫化による変色が進行しており、元の輝きが失われていました。
加工のこだわりポイント
細部に入り込んだ黒ずみの除去
チェーン状の構造と、小さな隙間の多いデザインにより、通常の研磨工具が入りづらく、汚れや酸化皮膜が残りやすい状態でした。そのため、まずは専用の洗浄液による前処理を行い、その後、ひとつひとつのチェーンコマを動かしながら、ピンポイントで磨き込んでいきました。
デザインを損なわない丁寧な研磨
リングのチェーンパーツやチャーム部分のエッジを丸めてしまわないよう、必要最低限の力で研磨を行う必要がありました。とくにチャームに埋め込まれたストーンまわりは、鏡面の滑らかさを出しつつも、石留めの輪郭を保つために、ルーペで確認しながらの細かな調整作業を行いました。
ピンクゴールドメッキの均一な乗せ方
ピンクゴールドメッキは、通常のゴールドよりも色ムラが目立ちやすい繊細な素材です。さらに、チェーン状の構造はメッキ液の流れにムラを生みやすいため、複数方向からゆっくりと電着を行い、全体に均一で柔らかな発色になるよう調整しました。
仕上がりとお客様のご満足
完成後のリングは、ピンクゴールドの持つ優しい光沢と、肌なじみの良い上品なカラーで、まるで新しく生まれ変わったような仕上がりになりました。
チャームのきらめきも一層際立ち、まるでジュエリーショップに並ぶ新品のような雰囲気に。お客様からも「見違えるほど華やかになった」と大変嬉しいお言葉をいただきました。
デザインを活かしながら、輝きを最大限に
今回のような構造のアクセサリーは、ただ磨くだけでは対応できず、「素材の特性」「形状の複雑さ」「メッキの色調」すべてを理解したうえで作業する必要があります。私たちは、アクセサリー1点ごとに最適な方法を選び、細部まで妥協せずに仕上げることを心がけています。
くすんでしまったアクセサリーも、また新しい輝きを。
「色がくすんで使わなくなってしまった」「雰囲気を変えてまた楽しみたい」
そんなお品物も、職人の手によって“今の気分に合う”新たなジュエリーへと再生することが可能です。
この度はご依頼いただき、誠にありがとうございました。
またのご利用を心よりお待ちしております。
修理加工前
修理加工後


